神通温泉

　白禿会というツーリングクラブに所属していた。白禿会という名前は正式な名前ではなくて私が勝手につけた名称である。

　そもそも気が向いた時に集まって走るだけの仲間なので名前などは存在しない。

　では何故白禿会なのか。それはヘルメットを脱げば白髪と禿ばかりの高齢者で構成されているからだった。

　そんな仲間から日帰りショートツーリングに誘われた。大阪湾沿いの町に集合して一路山の方に向かう。後ろから走ってる姿を見ると、とても高齢者ばかりのバイク集団には見えないが、時々ふらついたりするのはご愛敬だ。

　約１時間ほどで到着したのは神通温泉。大阪から和歌山県に入ったばかりの位置で、高低差は約３００メートルほど。

　営業時間、午前１１〜午後９時。入湯料７００円。地球の自然現象によって湯の色が濃くなったり薄くなったりするという。
　
　かけ流しと循環ろ過の併用だが、１０度の加温をしているという。内湯のみ。湯に浸かってしばらくするとヌルヌルする。浸透性の殺菌力を有する成分が珍しい泉質という。

　温泉から葛城山方向へクネクネの山道を少し走るとハイランドパーク粉河という場所があり、景色が良いので寄ってみるのもいいです。

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