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スポーツセンター内にある文化財である。
跡には大樹が植えられ木陰を作り、人々に休憩と安らぎを与えている。
平安時代頃より神聖な場所なのである。
■概要
時代は大化の改新にさかのぼる。
当時、日本は60あまりの国々に分割されていた。
その国のひとつ、下総。
下総の政治本拠地が置かれたのが市川市国府台と言われている。
政治の一環で下総中の神社をお参りする仕事があったけど面倒くさかったそうだ。
そこで、下総中にある神社の御神体を合祀した。
これが総社または六所神社とされている。
複合ATMみたいな感じで一か所をお参りしたら各銀行を回らなくてすむという便利なものだったそうだ。
らくちんらくちん。
明治に戦争で六所神社はお引越しして、スポーツセンター内には跡だけが残ってる。
今ではなにやら歴史あるパワースポット的扱いだそうだ。
■感想
スポーツセンターだけあって昼間からぞくぞくと人が運動しに集まってくる。
久しぶりにやってきたら、併設の野球場が工事中で入口の場所が変わってしまっていた。
見るからに運動着姿の人らの後ろをちょこちょこ追いかけて無事にスポーツセンター内の六所神社跡にたどりつけた。
やったあ。
下総総社跡の碑は大ケヤキが目印である。
いつ行っても誰かが休憩している。
その日も木陰の下で文化財の話などをしている人がいた。
やはりここは有名な土地なのだ。
自分以外にも下総総社跡の碑を見に来る人がいるのだ。
ちょっとうれしい。
このスポーツセンターは坂道の途中にある。
近くにある里見公園が元お城で江戸川のほとり、小高い山の上にあったが、スポーツセンターはさらに高いところにある。
周囲も上下坂に囲まれて、もとは山間だよなあ、という立地になっている。
正直、坂道を歩くのがいやであんまり来たくなかったが国府台の観光名所はこの坂道を超えないとたどりつけない場所が多い。
下総総社跡の碑だけでなく、じゅんさい緑地や須和田公園や郭沫若記念館までめぐる坂道の旅を覚悟して行くのが気持ちは楽だと思う。
国府台の観光は坂道の重力が敵である。
現代でもそこそこキツいのだから、当時はもっときつかっただろう。
大ケヤキの下で休憩しつつ、当時に思いをはせる。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。