仙元山／仙元山見晴らしの丘公園

低山ハイキングである。
仙元山の登山コースは大別して二つ。
見晴らしの丘公園から奥の遊歩道を上る。
またはふもとからの遊歩道をひたすら上る。
前者を選択した。


■概要

ふもとからの遊歩道は落ち葉でよく滑る。
その代わり頂上まで一本道、最短ショートカットコースを踏破できる。
一長一短。
禁猟区であるがライフル持ったおじさんが出てくるのではないかとどきどきするコース。
だって自分以外に人間歩いてないんだもん。

途中で天然記念物のカエデや山の中腹からの景色を拝める。
さらに休憩小屋の手すりが壊れており、体重を預けるとザクザク刺さって大けがする。
頂上からの景色はそんなに素晴らしくはない。

楽しい楽しいハイキングである。


■感想

見晴らしの丘公園はジモティーがトレーニングに使用しており、道路を凄い勢いで昇降している。

初来訪の場んでっとさんには傾斜がそこそこの難易度だが目の前で軽々と走られると発奮してしまう。
見晴らしの丘公園の眺めだけでも十分に満足できるのだが、ついつい仙元山の登頂を目指してしまった。

自分以外にはご夫婦が歓談しながらのんびり歩いている。
登山というより、やっぱり遊歩の感覚。
のぼりのアスファルト道路を歩いてるときよりも歩行は楽だ。

低山とはいえここいらでは一番高いので景色が良い。
屋根が小さく見えて偉業をなしたと得意げな気分になる。

下山は公園に戻るか遊歩道を下るかの二択。
遊歩道情報はgooglemapにもレビューにも載ってない。
さきほどのご夫婦から情報収集を行い、
「たしか降りれるわよ」と言質をいただく。

迷う。
かなり迷う。

かつて大蔵経寺山で同じように情報収集して遭難しかけた。
最終判断は自分、自己責任だ。
迷って、行くことにした。

道路を上ってる途中に遊歩道の看板を見た。
方角的に恐らくはそこに通じてるはずだ。
落ち葉がすごかったが倒木等の荒れた雰囲気はなかった。
自転車の返却時間があるのでなるべく早くに下山したい。


レッツトライ。

直線のためショートカット素晴らしく、すぐに下についた。
遭難の心配は杞憂であった。
ただし滑りやすい。
上りでこのコースを選択していたら滑って顎を打っていたかもしれない。

午前中は見晴らしの丘公園と仙元山でたっぷりと楽しんだ。

ある日、小川町に引っ越しませんか？というポスターが東武線各駅に貼られた。

和紙のふるさと小川町。

興味が湧いたので行ってみることにした。
引っ越す気はないが、心揺らぐかもしれないと期待したのだった。
（東京都の小川町ではなく埼玉県の小川町を指す。）


■概要

人口約3万人の小さな町、小川町。
埼玉県の消滅可能性都市第2位である。

2015年に行った意識調査では住民のなんと25％が転居したいと結果が出ている。
過疎化まったなし。

15年前は3万人を超えた住民人口も2021年では推計2.8万人。
このままでは・・・。
このままでは・・・。


■感想


▲楽な観光するならレンタルサイクル500円おすすめ。

地図を見ると自転車がない観光はちょっとキツイ感じ。
観光案内所で一日500円レンタルサイクルをしているので利用することにした（安い）。

レンタルサイクルの返却時間は厳しく、
絶対厳守を強く言い渡される。
いざとなれば鬼電も止む無しの雰囲気であった。
時間との戦いが始まった。


▲小川盆地に坂道はない。仙元山が代表的な坂道か。

市街地は小川盆地に発展。
それを見下ろすは仙元山/見晴らしの丘公園である。

ママチャリで登れる勾配ではない。
諦め、ふもとの草むらにレンタル自転車を隠してレッツトライ。

途中、遊歩道コースを発見。
恐らくは公園か仙元山のどちらかに繋がっているのだろう。
googlemap上には情報がない。
時間がそれほどないので今回は遠慮してひたすら車道を行く。

適度な運動をするには良い距離だ。


▲小川町は東武沿線ハイキングのポテンシャル高い。

見晴らしの丘、到着。
名所なだけあってとても景観が良い。
物見台に上らなくても町並みが望める。
200円のローラー滑り台に子供たちが群れている。


休憩を兼ねてgoogleマップを駆使しつつ情報と景観を照合する。


住めるかどうかで判断すると、ハイキング好きな独身者が住むにはとても良い町だと思う。
近隣にハイキングできる駅がたくさんある。
小川駅前周辺にマクドナルドやミスドがないのが物足りないが、都心（池袋）に通勤する予定があるならば事足りるだろう。


しかし、家族で居住となると様々な選択肢の幅が狭い環境だ。
進学先、遊び場、文化の発信地、流行などなど…若者には変化のない土地なのだ。


駅から見晴らしの丘公園までの道のりの、なんとのどかなことよ。
駅前のヤオコーとカインズ以外に人が集う場所がない。
住民の25％が「出ていきたい」と回答するのも納得の非商業的な町である。
チェーン店は少なく、数少ない個人商店のケーキ屋や肉屋（総菜屋を兼ねている）が細々と頑張っている。


■まとめ

小川町は町の存続に向けて手を打とうとしているが、悲しいかな、知名度がない。
場んでっとさんですらポスターを見るまで存在を認知しなかった。

東武線ユーザーへの知名度は上がっているが、それ以外にはあまり届いてはいない感じ。

見晴らしの丘公園は、物見台が風に吹かれてぎしぎしと揺れる。
高所恐怖症の人間にアトラクションかと錯覚するほどの恐怖を与えてくれる。


見下ろすと滅亡するかどうかの分岐点にある小川町の町並みがよく見える。
テレワーク普及が小川町の未来を左右するかもしれない。
しないかもしれない。
100年後には恐らく滅亡してる算段が高い町なので目に焼き付けてきた。

チャリをちゃりちゃり走らせる道中、
チェーン店のファミレスなど一軒も見なかったのが気になって調べたところ、駅の近くにバーミヤンと華屋与兵衛、そして低山の富士山があることを知った。

埼玉県に富士山。
いつかこの富士山にも挑戦してみようと思う。

うわーい！頭上に桜天井ができてる！ 都内ではもう実現不可みたいなもの！ 管轄が違うといいものが見れる！ ■概要 花見のためにあるような公園。 芝生広...（続きを読む）

珍しい！カリフォルニアポピー（ハナビシソウ）の畑がある！ 秩父ぐらいでしか見たことない品種だ。 ■概要 菜の花とハナモモが咲き終わった。 4月中旬...（続きを読む）

何枚写真撮ってもほぼ影絵。 晴れても曇っても雨でも松の幹が黒っぽいせいで影絵みたいにしか見えない。 タイミングが合うとはっきり松の緑が見える。 なんか...（続きを読む）