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VOL.34 【浄智寺】
アクセス・・・JR北鎌倉駅より徒歩約10分
駐車場あり・バスあり
■ 「三世仏と布袋尊」
■ 鎌倉市には寺院121、神社80件あるとされ、その他小さな神社仏閣を含めると200件近くあるとされる。
多くは鎌倉時代に創建されたものが多く、こちらの浄智寺も1283年創建の臨済宗のお寺であります。
鎌倉のお寺や神社は京都などのようにあでやかで、綺麗な装飾を施したものは少なく、比較的質素で地味な感じの建物が多い、調べて見るとどうも源頼朝が質実剛健が好みで「派手なものは好かん」とか思っていたのと、当時は武士の政権でいついかなる時でも、
戦に出れるように綺麗さや見栄えよりも実益を優先して「使い勝手がいい方がいいんじゃネ」と言う事で地味な作りになったとか。平安時代の建物を拒否した訳ね。
浄智寺もそんな北条氏が政権を担った時代に出来た寺院であり、当時の鎌倉五山ランキング第4位の寺格を誇ったお寺でありまする。当時の浄智寺はお寺スタッフ500人ぐらい抱えて、イベントの際には執権自ら出席されたりでかなり有名な寺院であったとの事。
今の浄智寺は規模も縮小され北鎌倉の片隅にひっそりと佇んでいます。回りは大きな樹木に覆われ歩けばカサカサとイチョウの落ち葉の音が聞こえ、鳥が飛びまわってキーキーと静かな境内に鳴き声を響かせています。
阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒菩薩の三世仏がご本尊で
本堂「曇華殿どんかでん」に安置され弥勒菩薩の生まれ変わりと言われる「布袋尊像」も笑っているのか、怒っているのかわからない表情で人気を集めています。
国の史跡に指定されている境内には鎌倉石の岩盤や主に墓所として使われた「やぐら」、書院などが入り混り独特の造形美の雰囲気を醸し出しています。
入口の鐘楼門は中国「宋」の時代の建物を取り入れた「唐式鐘楼門」、よく京都あたりで見る屋根が反りあがった様式の鐘突き堂ではガイドが一生懸命説明していました。
よく「鎌倉らしさ」と言うけれど、緑豊富で閑静、歴史上の価値とかドラマがあるとかの基準で言うとこの浄智寺は相当当てはまる寺院だと思われますが、
「いかが」。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。