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平和公園は、名古屋市東部丘陵地域の、千種区(一部名東区に跨る)にある公園。
戦後の大規模な区画整理事業によって整備され、名古屋市内の多くの墓地がここにに移転して今の姿になったという、ちょっと変わった歴史を持つ公園です。
市内有数の桜の名所である「桜の園」のほか、広々とした「メタセコイア広場」、既存の樹林地を生かした散策路や里山風景等を整備した「くらしの森」があり、市民の憩いの場所になっています。
私自身、この平和公園から徒歩圏に住んでいることもあり、日常的な散策地として利用しています。
また、平和公園の西の一角には山崎川の源流の一つでもある猫ヶ洞池というけっこう大きな池があり、名古屋市内で釣りが楽しめる数少ない公園の池です。
この猫ヶ洞池、じつはかなり歴史があり、尾張徳川家二代目藩主徳川光友の命令で農業用ため池として作られたものだそうです。
江戸時代にはここを水源とする猫ヶ洞用水が作られて御器所方面の灌漑用に使われたほか、大曽根屋敷(現在の徳川園)付近にもここからトンネルを掘って水を供給していたということです。
下池は昭和になって埋め立てられ、今は上池のみが残っています。
そして釣りで有名な猫ヶ洞池ですが、池の周辺はシダレザクラの名所でもあります。
3月下旬からはソメイヨシノが楽しめ、満開の時期ともなれば本当に多くの花見客で賑わいますが、それから1週間程遅れて、シダレザクラが見頃を迎えます。
ソメイヨシノの満開の時期には、それこそ近隣道路が大渋滞したり、屋台の出店があったりと大変な混雑となりますが、このシダレザクラはあまり知られていないせいか、屋台の出店も花見の宴会もなく、近所の方が散策する程度と、落ち着いた雰囲気を楽しめます。
どちらの桜を楽しむかはケースバイケースですが、全く違った雰囲気の花見が楽しめるという点では、珍しい公園であるといえます。
住所: 名古屋市千種区平和公園
公共交通: 地下鉄東山線 東山公園駅 徒歩20分
※公園は大変広い為、目的地によって掛かる徒歩の時間は違いますが、シダレザクラの場所への目安。
※無料駐車場 有り
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。