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こまどりさんの都をどりに対する口コミ

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こまどりさんのクチコミ
2013年05月04日に投稿されました。
観覧券の受付
中庭
中庭2
会場
京都の春の風物詩、毎年4月1日から30日まで、祇園甲部歌舞練場で芸妓・舞妓が井上流の舞を披露する公演です。

券によりますが、公演の前にお茶席があります。この大きな部屋に入るとまず目に飛び込んでくるのが、黒紋付で盛装した芸妓さんが立てるお茶を舞妓さんが運ぶ姿…一般の人がゆっくり座って芸舞妓さんを見られる機会はそう多くはありません。優雅で心地よい緊張感のある空気です。
ただし、実際に芸妓さんが建てるお茶が運ばれるのは何列にも並んだ座席のうち、前列の端の正客席だけ。ほとんどの人には裏で立てたお茶がどんどん運ばれてきます。とらやのお饅頭「春の日和」が乗っている団子の描かれたお皿はお土産なので、敷かれている紙にくるんで持ち帰ります。団子の色が茶、白、紺、朱、緑と5色あって、揃えるのも楽しみの一つ。コレクターの人もおられるそうですし、これをお店で使っている料亭もあります。

お茶席が済むといよいよ会場へ。写真が撮れるのは開演前までです。売られているガイドブックでその日の出演者をチェックしたり、祇園甲部のHPに出ている演目のストーリーや背景を前もってリサーチしたりしておけば、内容が格段に理解できて楽しめるようになります。

「都をどりは〜」のかけ声に、奥から「ヨーイヤサァー」と高い声で応えて両側の花道から芸妓舞妓さんたちが進み出てきます。みんな水色に桜の花をあしらった揃いの着物に桜のかんざし、手にはモコモコしたピンクと緑の花うちわを持って、とっても華やか。

第一景の置歌は、その後に続く演目を大まかに紹介する内容になっており、その後の演目が進みながら季節が夏から秋、冬へと移り変わっていきます。一景ごとに昔ながらの手描きの舞台絵が次々と変わって行くのも味わいのあるもの。デジタルの世界に慣れている現代人にはかえって新鮮です。

演目の中でも、名取の芸妓さんが浄瑠璃に合わせて舞う別踊は格別…とりわけ今年は並々ならぬ気迫のものだったので、客席はみな息を殺して見入っており、終わった時には一斉にフーッというため息がもれたほどでした。

四季は移りゆき、最後は毎年必ず、満開の桜の春の情景でクライマックスを迎えます。舞台の上からも桜の枝が咲きこぼれ、各演目で出演した芸妓舞妓がそれぞれの衣装で再び姿を見せて加わり、華やかさも極まったところで幕が下ります。たった1時間の公演の余韻を味わいながら表へ足を踏み出すと、本物の満開の桜と祇園の提灯。「今年も春が来たんだなぁ」という思いを噛みしめながら、現実の世界に戻るのです(*^_^*)
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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