たんぽぽ１００１さんのあべのキューズモールに対する口コミ

　キューズモールとは、いったいどんな場所なのか。遅ればせながら訪ねてみた。

　阿倍野は変わった！　というのが正直な感想。

　この場所は・・・かつて細い路地に小さな店が並んでいて、その路地は飛田本通に通じていた。

　路地の角々にはお姉さんが立っていて、歩いていると「お兄さん、もうかえるの？」と声がかかる。

　彼女たちは直引きと呼ばれる娼婦達だった。

　怪しげな雰囲気たっぷりの一角だったが、そんな面影は全く消えていて明るく綺麗な空間が広がっていた。

　
　大きなビルなのだが、曲線と空間が多く取り入れられ、解放感たっぷりの造りとなっている。

　各階にも空間に余裕があって、多くのベンチというかソファが用意されていて、少し疲れたら休憩できる心地よい場所となっている。

　一部の店をのぞいて館内も周辺も禁煙みたいだが、ちゃんと喫煙室も用意されていた。

　トイレも落ち着いた雰囲気に統一され、もちろん洗浄式になっていて気持ちよく使える。

　雑貨、服飾、色んなレストランが各階に分けられて並んでいる。

　アクセスは、ＪＲ天王寺駅、近鉄阿部野橋駅、阪堺電車天王寺駅などから横断陸橋でつながれていて、雨が降っても濡れずに行ける。

　日本一高いハルカスは真向かいに立っている。その真ん中に阪堺電車の駅。阪堺電車は所謂チンチン電車で、世界中で最も古い車両が現役で走っているということでギネスにも登録されていると聞いた。

　夜になると美しいイルミが点灯し、本当にひと昔前の「阿倍野」とは全く違った世界が広がっていた。