ENTN7887さんの綾の照葉大吊橋に対する口コミ

　入場手続きを済ませ、管理の方に道を開いていただいた瞬間に高々と吊り下ろされたその橋に立ち往生をしてしまいます。そこから勇気を出して一歩、また一歩と歩を進めるうちに次第に竦んだ足元の左右に見下ろせる照葉樹林に目を奪われます。吊橋の揺れも重なり、ウキウキしてくる気持ちが芽生え、いつの間にか対岸に辿り着いてしまいます。
　しかし、ここからが本当の観光です。対岸に渡ると商用樹林帯の谷に下る道があり、少し薄暗い中を恐る恐る進みます。すると木々の名札に気付きたくさんの照葉樹林の名前を口ずさむと少しづつ木々の間から光がこぼれ始めます。そして、下り坂が緩やかになり平坦な道を林とは逆の方に目を向けた瞬間、先ほど渡ってきた吊り橋を見上げる形で展望できます。丁度、紅葉の時期にこの場所に来ると日本在住に感謝するほどに心が澄み渡り日頃の疲れが一気に吹き飛びます。
　そして、景色を堪能した後は吊り橋のしたの川の支流に腰を掛け裸足になって足を浸し、辺りの景色を眺めると時の流れがとまって本当の休息を手に入れることが出来ます。
　最後は元の入口付近に到着後、照葉樹林に工芸品を手にとって興味がわいたら記念に買ってみても良いですね。