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趣としては高級旅館。
内装が非常に整った美しい家である。
現代の電化製品や雑貨でごちゃごちゃした家とは一線を画す。
これは見てて楽しい。
基本月2回公開。
スケジュール把握しないと開いてない。
■概要
2023年、水木洋子氏の没20年である。
脚本一本で成り上がった才の持ち主である。
死後は市川市に全財産を寄贈している。
水木氏は他人の家の間借り生活から脚本代金で一戸建てを獲得。
さらに隣りの敷地も買い足し。
年々、少しずつの増改築を繰り返して250坪の敷地までに成長させた。
戦後間もない女の身で老母を養いつつ一家の大黒柱。
うーん、すごい。
老母が亡くなった後は執筆活動から遠のいた。
■感想
食後の運動で歩き回っていたところ、偶然にも水木邸の存在を知る。
近いから行っちゃえ。
2023年最後の公開日に訪れることができたのは運がいい。
●改修後の家である
高級旅館のようであまりに美しい。
畳は新しく机や座椅子も立派。
こんな素敵な家に住めたのか、と思ったが市川市に譲渡後、経年劣化でボロボロだったものを修復して今の姿である。
元の家はそれなりに昭和の家屋として古く、生活の跡が残り、今ほどの美しさはない。
リフォーム後ととらえて見ると良い。
市川市はよくぞ修復して残してくれた。
とても美しい家だ。
●水木氏の自室
脚本家らしく壁一面の本棚には脚本論やシナリオ論、辞典の類がハードカバーでぎっしり詰まってる。
書斎兼自室。
これを全部読んだのかと驚嘆である。
掘りごたつの作業机には自筆の原稿。
ここからヒット作が多数生まれたのだ。
文豪ごっこしたくなるけど、それはちょっと待った。
見学者の中には座椅子に座ろうとしたり寝具の上に載ろうとする人もいるそうだ。
しかしそれはNG。
博物館の展示物同様、お触りNGなのだ。
センサーが働き、スタッフが飛んできて静止する。
見るだけ、撮るだけにとどめよう。
●衣裳部屋
水木氏は終生ほぼほぼ和装だったそうだ。
箪笥がずらりと並んだ衣裳部屋。
帽子の入れ物。
お洒落さんの専用部屋というものを肉眼で初めて見た。
姿見の前で一着ずつ合わせたのだろう。
そのときの気分が自分の中で再生されるようだ。
鏡の前でくるくるしたくなる。
実にお洒落さんの空間だ。
●果樹と犬小屋と裏庭
家の土地は元はブドウ畑や梨畑だった。
その縁なのか裏庭には柑橘や梨の果樹が植え付けられている。
土地の歴史を継いでる家なのだ。
12月でも夏ミカンがたわわに実っていた。
ミカンは金の粒みたいで美しい果実だ。
場んでっとさんの実家にも庭にミカンの木があった。
しかし青虫が葉を食いつくすのでなかなか実はならない。
実家を思い出してちょっと懐かしい。
庭の隅には犬小屋、外飼いで代々1匹ずつ、5匹の犬が飼われていた。
水木氏の自室からは犬小屋が見えた。
ずっと犬が好きで家の中で飼いたかったが老母が犬をあんまり好きでなかったそうだ。
頑張っても思い通りにいかないのだ。
同居ってこういうとこあるよね。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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