国内最多の観光写真コンテスト開催数!口コミをもとにしたランキングや情報など、日本の観光スポットに関する情報はたびかん!
ホーム » 龍角寺の情報と口コミ » 龍角寺の口コミ一覧(9〜10点)

龍角寺の口コミ一覧(9〜10点)

1件の口コミのうち、1件目から1件目を表示しています。
前の10件 1次の10件
あなたはこのクチコミが参考になると思いますか?
はい!参考になりました!
18名が参考になると回答しています
場んでっとさんのクチコミ
2023年07月16日に投稿されました。
この道の突きあたりが龍角寺
土日はほぼボランティアガイドやってる
校倉造の資料庫
石の仏さまたち
龍角寺には冠婚葬祭の食器を貸してくれた妖怪が所有していた食器が一組あるという。
不増不滅の石。龍角寺境内の塔心礎の柱穴に溜まった水は、大雨の日も日照りの日も増減することがないといわれている。立ち入り禁止のロープついている。
境内の灯篭群
如来像が保管されている。小龍の頭部のミイラも祀られている。ガイドさんの説明を聞く。
千葉の古拙、龍閣寺には二つの竜伝説がある。
竜伝説と奈良文化をそれぞれ学びに行ってみよう。


■概要

日本各地に「雨を降らせて殺された竜」の話がある。

龍角寺の竜伝説は「印旛沼の竜伝承」にある。
・干ばつから人々を救うために小竜が大竜に背いて雨を降らせて殺される。
・小竜の遺体は千葉県の三か所の寺に分割された。


小竜は大竜に三分割されて殺された。
どちゃ、どちゃ、どちゃ、と千葉県の三か所に落ちたそうだ。


頭は千葉県印旛郡栄町の龍角寺。
腹は印西市の龍腹寺。
尾は匝瑳市の龍尾寺。

それぞれで祀られているという伝説だ。
龍角寺には龍頭のミイラがある。

伝記的にも歴史的にもかなり面白い寺だった。


■感想

畑の間の道をてくてく歩いて向かう道中、イノシシ注意の旗が立っている。
山でもない平地なのにイノシシ。
まるで荒川沿いのようだと思った(ときどき、埼玉から東京まで荒川に沿ってイノシシが南下してる)。

あまりに暑すぎて土地の人が歩いてる姿がない。
自販機もほとんどない。
バスもタクシーもない一本道。

畑の脇に咲く花が可愛かった。
夏場はペットボトルや水筒が必須の道のりだ。


●到着
土日、地域の人がボランティアガイドをしてくれている。
お話を聞くと、元々は東京に住んでいたが千葉に引っ越して地域活性化に旅人に伝承を伝えているとのこと。
熱中症でバタバタと人が倒れて辛いのに、実にありがたいことである。

ガイドの日程は以下参照。
行くなら土日である。
https://www.town.sakae.chiba.jp/page/page005873.html



●龍角寺の竜伝説
ふたつある。
ひとつは三分割されて龍角寺に落ちてきた小竜の話。
もう一つは、龍女が一夜にして龍角寺を創建したという伝説。
竜づくしの寺だということが判明する。



●関東屈指の古寺

起源は7世紀にさかのぼる。
発掘調査によって歴史的に重要なんじゃね?
という発掘物が出ているそうだ。
面白い話だったので記しておく。



●●瓦の話●●●●●●●●●●●●●

ややうろ覚えの記憶である。
詳しくは風土記の丘資料館の学芸員が詳しい。
間違っているところもあるはずなので、詳しく知りたいならば学のある人間に聞いて調べて欲しい。


■奈良県産品の瓦とよく似た瓦が千葉県から出土する

発掘調査したらかなり特徴的な瓦が出土した。
瓦職人集団の屋号らしい「朝布」「服止」という文字が刻まれている瓦だ。

奈良県の山田寺から出土した瓦も同じ文字が刻まれている。
ふたつは凄くよく似ている。


■奈良県から千葉県まで直線400㎞

はてさて、奈良県と千葉県で不思議なことである。
あんな遠いところから、重くて割れやすい瓦をわざわざ輸入したのか?
山を越え、川を越え、野を越えて?

落としてぱりんぱりん割れてしまうよ。
商売にならない。

現実的でない話だ。
なぜ千葉にあるのか。
ミステリーである。


■奈良県の瓦職人は滅ぼされている

どんな職人集団かと調べたところ、驚くべきことが分かった。
・「朝布」「服止」という奈良県の瓦職人の集団は、大化の改新で滅ぼされている。
・滅ぼされた時期と龍角寺から瓦が出土した時期は大体重なる。


■千葉県に似た地名があり、瓦職人が住んでいた

龍閣寺から出土した瓦は大昔に近所で焼かれたものであった。
1-2㎞離れたところに窯がある。
ここからも似たような瓦が出土している。


龍閣寺の周辺に「栄町麻生」や「成田市羽鳥」という地名がある。
千葉県の「麻生」「羽鳥」。
奈良県の「朝布」「服止」。


あさぶ、はとり。
もしかして昔は発音が似てるんじゃね?
なんか関係あるんじゃね?
疑惑が起こる。

調べていくと、「麻生」「羽鳥」に瓦職人達が住んでいたようなことも分かった。
(山田寺系古瓦の分布を調べてる人がいる。千葉のアチコチで似たような瓦が出ている。それでも龍閣寺が一番古い瓦が出ている。)


■奈良から千葉に文化が流入している可能性がある

奈良県の瓦職人に弟子入りして技術を覚えて千葉県に引っ越してきた人達がいたのか。
彼らが屋号まで継いだのか。


瓦職人達が集団で奈良県から千葉県に逃げてきたのか。
先祖代々の名を千葉に残したのか。
敵に見つからぬように漢字を変えて変装したのか。


どんな経緯だったのかは今だ不明。
昔々の千葉県の一部地域は、奈良と文化を混ぜ混ぜしてないか?
という可能性があるそうだ。

何にせよ、千葉の一角は奈良と縁があるのは確実だ。
(もしかして古墳もその縁で奈良から渡って来たのか?疑惑がある)


●●瓦の話●●●●●●●●●●●●●ここまで●●●●●●●●●●●●



●銅造薬師如来坐像(彫刻)

重要文化財(彫刻)。
龍角寺がずっと所有している。

起源は飛鳥~奈良時代とすごく古い。
どれぐらい古いかというと、奈良の大仏より古い。
もちろん、鎌倉の大仏よりも古い。
軽く1000年前以上昔のもの。

この時代の如来像は関東にたった五躯しかないそうだ。
龍角寺の薬師如来坐像はその1躯だが、頭以外はぶっ壊れて後年作り直した。

似たような特徴の1躯は都内の美味しい蕎麦で有名な深大寺にある(こっちは全身残ってるので国宝指定された)。
5躯はどれも特徴がよく似ているが龍閣寺と深大寺は格別だそうだ。

その由来はやっぱり奈良県らしい。
奈良県にはその特徴的な顔の仏像がざっくざくおーざっく。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
1件の口コミのうち、1件目から1件目を表示しています。
前の10件 1次の10件

龍角寺の情報と口コミ
↑ Page Top