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富谷山の中腹にある「施無畏山小山寺(せむいざんおやまじ)」は、地元では「富谷観音」とも呼ばれ、森に囲まれた、ひっそりとした寺です。
現在は小山寺付近まで自動車で行く事が出来ますが、今回は麓に自動車を停め、数百段以上はあると思われる階段の参道を登って、小山寺を目指しました。
かなり急坂な階段が延々と続きますが、杉などに囲まれた参道は、沢山の鳥の”さえずり”が聞こえ、立ち止まれば人工音が無い、本当に清々しい空気を吸う事が出来ます。
小山寺の参道は、現在は「関東ふれあいの道」のコースにもなっていますので、時折ハイカーの方が、ハイキングコースとして小山寺や富谷山を目指す方が目立ちます。
「小山寺は中々いいよ」
とハイカーの方に言われますが、何が良いのかその時は分かりませんでしたが、楽しみが増えます。
やがて正面に「仁王門」が見えて来ました。
彫刻を備えた仁王門は立派で威厳があります。
立看板を見ると、仁王門本体は、茨城県指定文化財に登録されており、その彫刻も文化財に指定されているようです。
そんな立派な仁王門を潜り、最後の階段を登りきると、右手側に大杉と奥に本殿、左手側に鐘楼と、奥に三重塔が聳えていました。
まずは本殿を参拝しますが、本殿の屋根の庇の下の辺りには、彫刻や壁絵などが飾られていました。
本殿には、本尊の「十一面観世音菩薩」が祀られているはずでが、開帳はされていませんので、拝む事は出来ませんが、それでも、本殿をぐるり囲うように飾られた彫刻や壁絵は、目を見張ります。
それにしても静かな小山寺
この本殿や、本尊の「十一面観世音菩薩」や不動明王立像・毘沙門天立像も、県の文化財であり、御神木の大杉は、桜川市の文化財に指定されているそうです。
さらに自由に撞く事が出来る鐘楼(要賽銭)は、茨城県の文化財ですが、やはり何と言っても、空に向かってそそり立つような、威風ある秀逸な三重塔は見事で、思わず口を開けて見上げてしまいます。
三重塔は室町時代の建立であり、国指定の文化財、国宝でもあります。
「一体この小山寺境内に、何個文化財があるのか???」
と思うような、まさに文化財の宝庫の様な小山寺は、知識の浅い私の目にも、これは見事と思える場所でした。
そんな文化財の宝庫小山寺は、日曜日であるにも関わらず、観光客の姿は殆ど無く、静かに歴史的建造物を観賞できた、夢のような贅沢な時間を過ごすことができました。
時折ウグイスの鳴き声が、この小山寺の雰囲気に華を添えていますが、秋には紅葉したモミジが、この小山寺に華を添えてくれる事でしょう。
そんな小山寺の裏手には、八重桜が植えられた広場があり、4月中〜下旬頃は花見を楽しむ事が出来ます。
富谷山の中腹にあるので、八重桜を介して遠く筑波山や加波山、里山などを望む事も出来る眺望の良い場所にありますが、日曜日の晴天にもかかわらず、観光客の少ない、穴場の桜の名所でした。
そこで嫁さんと弁当を広げましたが、こんな素晴らしい場所なのに、観光客が少ないのが不思議に思う程でした。
小山寺までは自動車でアクセス出来ますが、是非、関東ふれあいの道のコースにもなっている麓の参道から、歩いて富谷山の自然を満喫しながら訪れて頂くと、より良いと思います。
〇アクセスなど
・JR水戸線岩瀬駅より約4?。関東ふれあいの道のコースにもなっていますので、事前に下調べをされて行かれると良いと思います。
・無料駐車場有。小山寺にトイレはありますが、売店や自動販売機などはありません。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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