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知床の森の中に、”ポンホロ”と言う沼があります。
沼と言っても、雪融けから7月頃の干上がる期間までしか水が無く、”幻の沼”として知られています。
ポンホロ沼へ行く歩道は、人一人が歩けるほどの幅で、スグにトドマツなどの高木が茂る森の中を歩きますが、6月の初夏は鳥の”さえずり”が清々しく、それだけで心が癒せるような森林浴ハイキングですが、40分ほど太陽の光も届かないような森の中を歩くと、パッと視界が開け、目指すポンホロ沼がありました。
沼の畔まで行くと、生物はいない(水が干上がるので)と思ってましたが、沼には沢山のオタマジャクシが泳いでいました。
森を介して遠く羅臼岳が望めますが、風が収まるのを待って、ポンホロ沼に映った逆さ羅臼岳をパチリ。水の中から木が生えている感じも不思議です。
周りは全て知床国立公園の森なので、人工物や人工音は全く聞こえず、数え切れないほどの鳥の”さえずり”は素晴らしく、それは鳥の大合唱のような感じがしました。
羅臼岳を望みながら眺めるポンホロ沼は何とも言えない程清々しく、嫁さんもその絶景と鳥の大合唱に、いつの間にか引き込まれる程でした。
そんな6月のポンホロ沼での感激が忘れられず、今度は7月に訪れましたが、驚いた事に沼の水は全て干上がっており、緑の草原になっていました。
草原の景色もそれはそれで癒され、羅臼岳も望めます。
草原の縁に、大きな”ウロ”が空いたミズナラの木があり、何人かの観光客が順番に”ウロ”の中に入って写真を撮ってました。
木は皮に維管束があるので、木の芯が無くても生きて行けますが、嫁さんもウロの中に入って大はしゃぎで楽しんでました。
ウロの中に入ると、数百年は生きてきたミズナラの生命力が感じられましたが、こんな風に森で遊べる事に感激しました。
帰りは偶然エゾシカのバンビに出会い、可愛らしさに嫁さんは更に大はしゃぎ。
お母さんエゾシカが側に居ると危険なので、写真だけ撮って退散です。
10月に行った時は、厚く積もった枯葉の平原になっていました。
すると急に濃霧が発生し、立ち枯れた木のアートが良い雰囲気を醸し出していました。
初秋までは数え切れないほどの鳥やセミが鳴いていたのに、それがウソのように「シーン」と静まり返り、時折遠くで鳴く鳥の声くらいしか聞こえません。
「本当に同じポンホロ沼か??」
と思うほどですが、そんな静寂なポンホロ沼を貸切で満喫できました。
世界自然遺産および知床国立公園内にあるポンホロ沼は、沼だけではなく、道中でもエゾシカやチョウや鳥、コケなどの緑も出会える秘境の沼ですので、探して頂けたらと思います。
ちなみに「ポンホロ」とはアイヌ語で、「ポン」は大きい、「ホロ」は小さいと言う意味があり、「大きくなったり小さくなったりする沼」と言う意味があります。
○アクセス〜知床自然センターから国道334号線を知床峠方面に2km。さらに歩道を2km。
※事前に知床自然センターにて情報を仕入れてから、散策される事をオススメします。
※知床自然センター以外に、売店やトイレなど一切ありません。
※知床自然センターから知床峠方面の国道334号線は、11月中旬〜4月中旬まで冬期間通行止
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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