観峰館の口コミ一覧（９〜１０点）

春季企画が終わる前にと、滑りこみで訪ねました。今回はちょっと専門的な展示でしたが、なかには私でも思わず見とれてしまうような分かりやすい書もあり、数百年を経ても人の心に訴える字を書けるというのはすごいなあ‥と感心しました。

クラシックや胡弓の音楽が静かに流れる一角でいただく中国茶、今回は鉄観音でした。中国の小さな薄いお茶碗で頂くと、爽やかな香りにうっとりり。

今度新たに新館ができるようで、普段アンティークオルゴールやアフリカのお面などのコレクションが飾られている建物が8月までクローズされています。完成するのが待ち遠しいです。

書道教室でおなじみの日本習字の創設者、原田観峰氏が生涯に集めたコレクションを展示する博物館です。
中国の書や軸はもちろん、一面に文字の彫られた石碑や巨大な硯など、書道にまつわるありとあらゆる物が展示されています。中国皇帝の避暑山荘を再現した部屋もあります。

どっしりとした風格のある建物、館内もトイレに至るまで中国的な趣味の立派な設備で感心します。

一通り見学した後は、用意してくださっている中国茶で一服、が毎回のお楽しみ。烏龍茶やジャスミン茶を専用の素焼の茶器一式で入れてみるのも楽しく、時にはヒマワリの種などのお茶受けが用意されていることも…こんなおもてなしのある博物館には、私はまだ出会ったことがありません。

すぐ近くにある五個荘の近江商人屋敷の一群とセットで訪れてみると、屋敷巡りの間の気分転換になります。
日取りはなんといっても、毎年９月の秋分の日ごろに開催される「ぶらっと五個荘まちあるき」の日がオススメ。まち全体が美術館・博物館になるこの日、観峰館では所蔵するアンティークオルゴールを実際に聴かせてくれる年に一度のミニコンサートが開かれます。しかも入場料は無料（商人屋敷も入場無料になり、そこでもコンサートが開かれたりします）。

秋は底冷えのする館内ですから、何か羽織れる物を持っていかれると安心です。ちなみに冬季は長期閉館します。

＊アクセス＊
名神高速道路　竜王ＩＣからおよそ20分。
８号線沿いにあるので便利ですが、出入り口は見落としやすいので「観峰館」の看板を目印にしてください。