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文京区最高峰の藤代峠に登山にやってきた。
標高35mの低山に挑む。
■概要
東京都の和歌山県である。
上野公園が京都を模したことで有名であるように、
ここ六義園は和歌山を模している。
その発端は徳川綱吉時代に流行していた和歌の聖地が和歌山だったからだ。
ミーハーだったのだろう。
和歌のテーマパークとして和歌山の景勝地を真似たのだ。
庭園と和歌をネタで絡めているのが特徴。
万葉集や古今和歌集に造詣が深いと楽しめるようだ。
富士山に対する富士塚があるように、
江戸の人々はコピー癖がある。
■感想
夏の峠、藤代峠に挑もうではないか。
藤代峠は有料施設の六義園の中にある。
入山料は300円。
緑が多い山景色のような通路を歩いてる途中、水辺の近くでゲストがやたら地面を見てる。
何かと思ったら子亀がいた。
手の平に乗るサイズでまるで石ころみたいだった。
ミシシッピアカミミガメ。
「あちゃー」
卵から孵化したばっかりのようだった。
疲れてるのかじっとして動かない。
気づかれず誰かに踏まれてしまうかもしれない。
逡巡した。
この野良亀、天運に任せるのが一番いい。
しかし赤ちゃん亀だったので仏の心が湧いてしまった。
葉っぱと枝を駆使して道のわきによけてやった。
生態系等に被害を及ぼす特定外来生物。
いずれ、公園の方針で駆逐や退治される運命だろう。
今すぐ踏みつぶされなくても、仲間と一緒にお陀仏したほうがあの世でも道に迷わず済むはずだ。
成体カメだったらきっと助けない。
チビだから助けたのだ。
しかし、チビカメが成長するまでの間に生態系が崩されてしまう。
何が正しいのか。
やはり天運に任せるのが一番良いのだ。
人の手で助けるべきではなかったのだ。
逡巡は続く。
ばーかばーかばーか、と罪の意識から自分を非難しながら歩いてたら藤代峠に到着した。
■藤代峠(別名、富士見山)
登山口から下山口は一方通行である。
なにしろ道が狭い。
一人分か二人分がやっとだ。
頂上は小さな広場になっていて眼下にコピー紀の川が見える。
残念だが富士山は見えない。
展望台のようなものだ。
麓から見上げると景色を眺める仁王立ちのゲストが目立つ頂上だった。
一方通行を無視して登ってくる者がいるので頂上で渋滞を起こすのはお約束。
すぐぎゅうぎゅうになる。
和歌山は梅干しで有名ところだ。
マップを見ると梅園はない。
この藤代峠の登山口周辺に何本か白梅が植わってる。
あと巨大な枝垂れ桜が一本。
六義園は花が主役ではないのだとマップ見て再確認できた。
■園内
回遊式庭園なのでぐるぐるぐるる歩き回れるようコースがいくつか展開している。
基本的には池の周りを歩く。
コンプリートするなら一日弱かかる。
さっと一周だけするなら二時間あれば十分。
旧古河庭園と近いのでハシゴする人が多い。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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小さい頃、家族で電車に乗ってよく行った庭園です。
広い敷地の中に小高い丘や大きな池があり、外の喧騒を忘れるほどの緑と静けさが印象的でした。池を回ったところにあった茶店のようなところでお菓子を買ってもらうのが楽しみだったのを覚えています。
なぜ「六」を「りく」と読むのか、その頃から不思議に思っていましたが、たびかんの「名称」の欄で由来が分かりました。
久しぶりにまた行きたいです。大人になっているので、当時とは違った楽しみ方ができそうです。
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