法然院の口コミ一覧（９〜１０点）

法然院は、京都市左京区鹿ヶ谷にある浄土宗系単立の寺院。山号は善気山。本尊は阿弥陀如来。
講堂は内部を改装し、講演会・個展・コンサートなどに利用されているそうです。

参道をのぼると茅葺きの山門があり、門をくぐると両側に砂盛り、白砂に文様が描かれています。
本堂内部は通常非公開ですが、正面から本尊阿弥陀如来像が参拝できます。

法然院は京都のお寺にしてはこぢんまりとしています。
有名な仏像や建物があるわけではありません。
近隣に銀閣寺や哲学の道、永観堂など有名な観光名所がありますが、それらの中間地点にあるせいか、そんなに観光客が来る場所でもありません。
アクセスも市バスのみ、しかも幹線系統のバス停からは徒歩10分以上かかります。

でもここにはとにかく紅葉の時期に一度来たかったのです。
その理由は、京都の紅葉の名所を調べている時に見つけた法然院の紅葉の美しさにあります。
そこには美しい法然院の写真とともに下記のような説明がされていました。

茅葺屋根で数奇屋造りの山門がここのシンボルですが、秋にはその山門周辺の紅葉が美しく色づき、オレンジ色のキレイな紅葉が拝観者を迎えてくれます。
そしてその山門の前後には石段があり、少し高い位置にあります。
山門をくぐると、白砂壇(びゃくさだん）と呼ばれる盛り砂に艶やかな紅葉が重なる様子が趣のある紅葉風景をつくり出し、とても絵になります。
この山門を通した「額縁紅葉」が人気の撮影スポット。
人が映らない"額縁"を撮るために、待ち続けているというカメラマンさんもいました。

この写真と説明を見た瞬間に今年の紅葉を見に行こう、そして写真に収めようと決めました。

法然院の境内は朝6:00から自由に参拝ができます。
当然始発のバスに乗り、まだ薄暗い法然院へと向かいました。

山門へと続く参道は、まだだれにも踏み荒らされていないモミジの落ち葉が敷き詰められた状態で私を迎えてくれています。

そしてその先にある山門とその門の向こうに見える境内の紅葉の美しさ！
まさに「額縁紅葉」

京都を代表する紅葉で有名な永観堂や東福寺は、いってみればそのモミジの種類の多さと規模の大きさで圧倒されます。
でも法然院の紅葉の美しさを一言で表現すれば「静寂と色彩」。
まるで絵画のような美しさです。

今度はぜひ青モミジの季節に「静寂と色彩」の美を見に来よう！と思いました。


住所：京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町３０番地
受付時間：開門時間 6:00 〜 16:00
拝観料：境内自由
建物内部は毎年「4月」、「11月」に1週間ほど公開800円
アクセス: 市バス（系統：32）「南田町」徒歩5分
市バス（系統：5、17、32、203、204）「浄土寺」徒歩10分
市バス（系統：5、17、32、93、急行100、急行102、203、204）「錦林車庫前徒歩10分

まさに侘びという言葉がぴったりな場所だと思います。
茅葺の屋根に苔が生えてて、竹林に囲まれてて、広くも無く、騒々しくもなく、ひっそりと確かにある。
独特の良い雰囲気です。

季節ごとに色んな模様を砂に書くようです。
先日（10月中旬）はもみじが描かれていました。


地元の方がここの住職さんは本当に良い人だとか、法然院は一番だとか、○○寺みたいにお金とらんしとか言っていたので・・・見かけだけではなく本当に良いお寺なようです♪

哲学の道の途中の山奥にひっそりと佇んでいます。
とても静かな場所ですので、ゆったりした時間を過ごすにはもってこいの場所です。
アートや音楽関係のイベントもたまに開催されています。毎年8月終わり頃に行われている「電子音楽の夕べ」というイベントはお勧めです。