あだし野念仏寺の口コミ一覧（９〜１０点）

化野念仏寺（あだしのねんぶつじ）は、京都市右京区の嵯峨野にある浄土宗の寺。山号は華西山。

弘法大師空海が風葬されていた遺骸を埋葬し、五智山如来寺を建立したのがはじまりとされ、後に法然上人が念仏道場を開き念仏寺となったそうです。

本尊は阿弥陀如来。境内にまつられる約8,000もの石仏や石塔は、一帯に葬られた人の墓。
何百年という歳月で無縁仏となり散乱していたものを、明治中期に掘り出して集めたものだそうです。

だから化野は東山の鳥辺野（とりべの）、洛北の蓮台野と並ぶ平安時代以来の墓地であり、風葬の地として知られています

また石仏だけでなく、裏手の方に竹林道がありますが、嵐山の竹林とは違い人もほとんどいないのでおすすめです。

そして何と言ってもこのお寺で有名なのが、千灯供養。
千灯供養とは毎年8月に、念仏寺境内の西院の河原にまつられている数千体の無縁仏にろうそくを灯し、供養する宗教行事です。
また20年ほど前から同時期に行われる「愛宕古道街道灯し」。大小さまざまな行灯が街道沿いに並び、古き良き街並みをやさしい灯りがつつみ込むそうです。

私はまだ行ったことが無いので、今年の夏にはぜひとも行ってみたいと考えています。

住所：京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
拝観時間：9:00〜16:30　　拝観料：500円
アクセス：京都バス「鳥居本」下車徒歩約5分

嵐山でレンタルサイクルを借りて行きましたが嵯峨の奥まった所にあり、坂道を上がっていくため途中降りて押しながら上がって行きました。石仏が多くあるので知られ、西院の河原と呼ばれていますが、積み石などもありその光景は、語感の似ている賽の河原をほうふつとさせる光景でした。行ったのは夏でしたが、西院院の河原を囲むようにもみじが植えられている場所があり秋の紅葉の時期は紅葉の西院の河原を見ることができると思います。また境内の奥には、檀家さんのお墓に続く竹林の道があり昼に行っても寂しさを感じるような独特の雰囲気を感じることのできるお寺です。

竹林が薄暗くて、なんともらしい雰囲気です。（そこがまた、好きなんですが）
そう思って散策していたら、急に空が暗くなって突然の雷雨。急いで近くのお寺に雨宿りで逃げ込みました。程なくして雨があがり、カラッと晴れ上がりましたが、なんか不気味な感じだけが残りました。
今度は、急な雷雨もなく、じっくり竹林を散策したいです。
あの辺りだけが、すっと寒くなりますよね。あれがいいの
で。

ちょっと辺鄙なところにありますが、かなりお気に入りスポットで３回も訪れています。もともとは風葬地であったところにお寺を建てたようで、独特の異界感が漂っています。石積みや、苔むした地蔵は、本当に賽の河原を彷彿とさせます。ちなみに”あだしの”は露にかかる枕詞となっており、人生のはかなさを表す語となっていますが、ココを訪れるとそれを実感できます。竹林はうって変わってさわやかで、１度時代劇のロケをやっている現場に出くわしました。

故西村公聴さんのことを偲ぶためには、あまり有名にならずにいて欲しいお寺さんです。本来お寺というところは観光スポットなどではなく、心の拠り所なのでしょうから。普通の人々がそれぞれに思いを込めて彫ったであろう羅漢さんたちの重さに、圧巻されます。