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知床峠は、羅臼町(らうすちょう)と斜里町ウトロの中ほどにある、知床半島を横断する国道334号線、知床横断道路途中にある峠です。
知床峠には展望地があり、また知床を訪れた観光バスの観光ルートになるほどのビューポイントですが、やはり何と言っても、目の前に日本百名山の1つでもある雄大な「羅臼岳」が、「ドーン」と聳えて見える様は、まさに
「スバラシイ大絶景・・・。」
のヒトコトに尽きます。
その余りにもの雄大さに、訪れた観光客の皆さん全員が写真撮影するほどの絶景ですが、ちなみに5月に訪れれば、まだら雪模様の羅臼岳、夏季は緑色に染まる羅臼岳、9月なると紅葉が始まり、10月下旬には、運が良ければ早くも山頂が冠雪し、滅多に見れない紅葉と合いまった美しい羅臼岳を望む事が出来ます。
本州から訪れた観光客の皆さんにとっては、5月でも雪があり、10月には紅葉した羅臼岳を望む事が出来るので、本州との余りにもの季節の違いに驚かれると思いますが、それにしても美しく素晴らしい知床の大自然。
ハイマツ林もあり、本州の上高地にでも来たかのような壮大な自然景観です。
知床峠は細長い半島に位置する峠らしく、両側に海が望める稀有な峠でもあります。
西側にはオホーツク海が望めますが、実はオホーツク海に沈む夕日の、知る人ぞ知る隠れ名所でもあります。
徐々に沈んで行く夕日を、観光客やカメラマンの皆さん全員が一心に見つめる姿は、何度見ても非常に印象的ですが、こんな峠から海に沈む夕日が見れる場所が、他にもあるかどうか分かりませんが、そう言った意味でも価値があるとされます。
東側には根室海峡の海が望めますが、その先の国後島(くなしりとう)まで望めます。
日本国有の離島でありながら、現在はロシアに占拠され、自由に行く事が出来ない北方領土。こんなにも近く、こんなにも大きな島である事に驚かれます。
(知床峠~国後島の直線距離は約25km、羅臼町街~国後島の直線距離は約20km)
「北方領土ビザなし渡航」
と言う言葉は、「聞いた事はある??」と言う方はいらっしゃると思いますが、これは元島民らが墓参り「北方墓参」などの目的で、ビザなしで渡航しますが、非常に面倒な特別な手続きを踏まないと渡航できない、その手続きを踏んでも、必ず行ける事が約束出来ない、そんな北方領土の島の一つが国後島です。
こんなに近いのに、余りにも遠い島が日本に存在することに、まさに違和感を覚えます。
知床は立ち入り禁止区域が多く、行ける範囲は限られ、夏季シーズンに訪れても、せっかくの世界自然遺産知床及び知床国立公園内を体感しにくい部分もありますが、その中で知床峠は、山や海、森や植生、運が良ければ野生動物などをお手軽に見る事が出来ますので、少し時間を取って知床峠を散策して頂けたらと思います。
〇アクセスなど
・知床横断道路開通シーズン中に限り、斜里~ウトロ~知床峠~羅臼間に定期バスあり
・知床峠に無料駐車場、バイオトイレあり。自動販売機や売店、また知床峠から羅臼岳への登山道はありません。
・知床横断道路の開通期や開通終盤期は、降雪や凍結などで臨時通行止めや開通時間の制限あり。
・知床はヒグマの生息地であるため、知床横断道路以外に立ち入る事は厳禁です。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。