あきあき10!くるるん５号線さんの美瑛の丘に対する口コミ

　富良野よりも美瑛のほうに強く心惹かれました。人と自然が作り出す絵のような風景。畑と、道と、空だけ。サラ・ミッダの描く可愛い水彩画に似ています。

　はじめて訪れたのは４年目の結婚記念で。アットホームな美瑛のペンション「とぅもろう」（バリアフリーの親切な宿です）に泊まり、晴天に恵まれた朝に意気揚々とカメラを持って外に出かけました。

　深緑に白や紫を散らしたジャガイモの花が延々と続く地平線の向こう、小さく見える親子の木。
　黄金色の大麦、咲き誇るひまわり、緑のとうきび、青く霞む森が、手前から順に波打つ縞模様を作り上げ、遠くの空に溶けてゆく。
　青虫そっくりの形をして、今にもモコモコ進み出しそうな針葉樹の林。
　見渡すかぎり広い広い牧場のせいで、百頭以上いる乳牛の群れが小さなヤギのよう。
　

　どこへいっても絵になる景色ばかりなので、フィルムの減りは早く、車は進まない（笑）。絵本をめくる子供のように、次は何？次は何？と胸を躍らせました。晩夏だったこともあってか、ほとんど人とすれ違う事もなく、美しい景色を二人占め。
「ビルケの丘」のテラスで、心地よい風と緑を楽しみながら、３時のおやつも２人きり。お昼寝つきという贅沢さ（笑）。ふかしたての男爵芋にトロっと溶けたバターが美味しかった。「今日のケーキ」のバナナケーキも。どんぐりキャンドルを旅の思い出に買いました。

　二度と忘れられない、澄んだ空気の美しい北海道に会えます。本気でここに住んでしまいたーい！