洞爺湖サミットが行われた前年のことでした。少し体調を崩していた私は、のんびりしたくて主人と二人その温泉に出かけました。大浴場は最上階にあり、先に私が入って鍵を渡し次に主人が入る手はずでした。気持ち良くお湯につかり良い気分で帰りのエレーベーターに乗ると、部屋のある階を押したはずなのに数字が点灯していません。おや？と思っていると突然エレベーターが止まり、扉の外からワゴンを運ぶ様な音や従業員らしい人達の話し声。でも日本語ではありません。？？ワープした？頭の中に？がいっぱい。すると又急に動き出し、勝手に止まりました。扉はやはり開きません。これはもう無理。備え付けの電話でエレベーターに閉じ込められている旨説明し、助けを待ちました。まあ、平日の夕飯前でしたから担当者がいないことはないだろうと、そんなに恐怖も焦りもありませんでしたが、なかなか開ける事が出来ないでいるので、部屋で待っている主人が心配しているだろう。と、フロントから連絡をしてもらいました。いつまでも帰って来ない私を、浴場で倒れたのかと思っていたそうです。すぐに扉の向こうに主人の声が聞こえ、何だか照れくさく思ったものです。結局２０分ほどは乗っていたでしょうか。ゆっくりするはずがえらい目に遭ってしまいました。ホテルもサミットの時でなくて良かったでしょう。後で聞くと外国人の従業員さんも確かにおります。とのことでした。空耳ではなかったのでした。